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ゴスロリ

ゴスロリについて

 

概要

ゴスロリとはゴシックとロリータという、異なる二つのファッションジャンルを統合させた、日本独自のファッション形態のことである。そもそもゴシックファッションとは「黒」を基調とした物が多いが、対してロリータファッションは、少女らしさを象徴する物が基本となっており、例えばレース、リボン、フリルなどが代表である。色はピンクや白が多用されているため、ゴシックとロリータは対照的であるが、この二つの要素が組み合わさったことでゴシック&ロリータ(通称ゴスロリ)が誕生した。

 

はじまり

ゴスロリという言葉が現れたのは、一説によると1990年代後半と言われている。また、2000年代前半には、メイドファッションや「萌え」といった表現などのヲタク文化がブームになったこともあり、ゴスロリも流行としてメディアで取り上げられるようになり、街中にゴスロリファッションを着こなす若者がよく見られるようになった。

 

心理

一般的に、ロリータファッションは少女趣味でありいつまでも子供でいたいと思う感情や、女性なら一度は夢に見るお姫様になりたいという、ファンタジー的な感情から好まれると言われている。対してゴシッファッションクは黒を好み、化粧で顔を青白く施す人が多いことから、病的な精神の現れと思われることもある。しかし、どちらも外見からの推測にすぎず、こうしたファッションを好む人々には様々な理由や心理状態が伴っているであろう。つまり、ゴシック&ロリータファッションは個人のアイデンティティとして働いているのである。

 

SFや神話とのかかわり

 SF(サイエンス・フィクション)とは、科学の創り出す空想的世界のことであるが、コスプレないしはゴスロリファッションを通して、自分を着飾ることで神話的な自身を構築すると考えられる。また、非現実的なフィクションの世界へ自分を誘う効果もある。

 たとえばピンクや白を基調としたロリータファッションを纏うと、いつもと違う乙女な自分になりきる事ができ、趣味嗜好までもが空想で描く「女の子」になってしまう…など。

 

 

まとめ

ゴスロリファッションは二つの相反する要素が統合され新しいジャンルとして、日本独自に作られたものである。コスプレなのかファッションなのか、という使い分けは難しいが、普段、イベントやハローウィンの時期など意外にも、街中で着用している人は多く見られるので、ファッションの一部と認識している人が多いのではないか。また、ゴスロリファッションを纏うことで、非現実世界に自身を誘うことが可能である。

筆:小湊芽衣

  

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